2016年06月06日

よく生きる

講談社現代新書の「漱石の疼痛、カントの激痛」という本を読みました。これは、古今東西の著名人が経験した痛みについて書かれた本です。

筆者の横田敏勝(よこたとしかつ)さんは医師でもあるので、痛みについて生理学的にも文化的にも深い考察がしてあり、とても面白く読みました。

この本に、「よく隠れた者こそよく生きた者である」という言葉が出てきて、びびっときたのでした。
これは、古代ローマの詩人オウィディウスが書いた『変身物語』に出てくる言葉だそうで、デカルトは自分の墓石にこの言葉を刻んだそうです。

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近頃は、著名人でない一般の人でも、インターネットのYouTubeやTwitterなどで情報を発信し人の目にふれる時代になりました。
しかも、人の注目が集まる人は宣伝する力もあるので、有名になれば仕事が増えたりお金をもうけたりすることができます。
だから、今の時代、有名になることや人から注目されることは良いことのように思われがちです。

でも、わたしたちがのんびりと街を散歩できたり、家族との時間を大切にしたり、自分の人生にとって何が大切なのかをじっくり考えたり、そうした時間をもてるのは、「よく隠れている」からこそできるのだと思います。

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わたしは、世の中の片隅でひっそりひっそりと生きているのですが、よく生きることができているのかもしれないなと思いました。

今日は、これでおしまい。





posted by ふう at 17:08 | Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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