2016年10月24日

『翻訳できない世界のことば』を読んで

『翻訳できない世界のことば』(創元社刊)という本を買いました。
これは、タイトルにあるとおり、翻訳することができない言葉を集めた本です。

例えば、マレー語の「pisang zapra〜ピサンザプラ」という言葉。これは「バナナを食べるときの所要時間」というような意味なのだそうです。どんなときに使うんでしょうね。

「ピサンザプラほど待ってて。すぐ戻るから」
などと使うのでしょうか。
バナナを食べる時間というからには、わりと短い時間のように思えます。

banana.jpg
▲こうした疑問は残ります

ほかにも、イヌイット語の「イクトゥアルポク」という言葉は「だれか来ているのではないかと期待して、何度も何度も外に出てみてみること」という意味なんだそうです。
雪に閉ざされた土地で、人が訪ねてくることを心待ちにしている姿が浮かぶような言葉です。

著者はイラストレーターのエラ・フランシス・サンダースさん。日本語訳は前田まゆみさんが担当されています。
「翻訳できない世界のことば」を「日本語に翻訳する」なんて、大変な作業だったことでしょう。

この本は、見開きで1語が紹介されており、すてきなイラストがついています。ということは、2ページで1語を紹介しているということなので、ぎっしり情報がつまった本とはいえません。
でも、とっても満足を覚えることができるんです。

それは、言葉の背景にある、その国の人の生活や感情や価値観が垣間見えるからかもしれません。
想像する余白がたくさんあるものは、ほんの少しだけでも人に大きな満足を与えることができるんだなあと思いました。

興味がある方は、ぜひ手に取ってみてくださいね。
ちなみに、日本語では、「ぼけっと」「わびさび」「つんどく」が紹介されいています。

今日は、これでおしまい。


posted by ふう at 07:00 | Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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