2013年07月17日

人間の自然治癒の力について2

前回 からのつづきです。病気の原因がわかった途端、劇的に回復に向かうという話。
これはフロイトの治療例にもありました。話がこころのほうに飛びます。

01 神経症が治った話

アンナという女性がどうしてもコップから水が飲めなくなりました。
その神経症の症状を治療するため、フロイトは催眠術をかけ、無意識にある記憶をよびさまします。その記憶とは、彼女のきらいな使用人の女性が、飼っていた小犬にコップで水を飲ませているのを見たという記憶でした。それを見てアンナは不愉快に思ったのですが、不快のために記憶から削除されていたのでした。それを語った途端、アンナは水が飲みたいと言って、コップから水をごくごく飲んだといいます。(注1)

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無意識にあった不快な感情(原因)を意識したことで、症状が治ったのです。
精神分析の分野では、この後、トラウマ探しというのが行われるようになりますが、その過程で、トラウマが幻想の場合があるということがわかってきます。
催眠状態で虐待の記憶がよびさまされたのに、現実にはそんな事実はなかった、でも虐待の記憶を認識した途端に神経症は治ってしまう、ということが起こったのです。(注2)

つまり、現実でなく幻想であっても、自分のこころが無意識に傷と感じていれば、それが病気を引き起こし、治療の過程でその関係を認識した途端に病気が回復に向かうということです。

02 安倍晴明が天皇の頭痛を治した話

平安時代に、安倍晴明(あべのせいめい)が花山(かざん)天皇の持病の頭痛の原因が、岩の間にはさまっている天皇の前世の頭蓋骨のせいだとつきとめたというエピソードがあります。
探させたらその通りに頭蓋骨が出てきて、それを葬ったら頭痛が治ったというのですが、これも同じことを感じさせます。
なるほど! と思った瞬間に治るという…。

人の身体とこころってふしぎ。

03 ヒーリングで病気が治る

最近耳にする「ヒーリング」の本を読みますと、患者の話を聞いているだけで顔色がよくなってくる、表面的でない身体の不調の原因を見つけると、痛みが治るということが書いてあり、患者に触れずに治療することができるんだそうです。痛みというのは、身体のうったえだから、その原因に気づくと痛みは役割を終えて消えてしまうのだとか。(注3)

病気とか、痛みとかって、何なのかなあ?

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04 病気ってなんだろうね?

どうしてこんなことを考え始めたかといいますと、認知症になると、今まで病弱だった人が元気になる例があるという話を聞いたり、薬の薬効というのが4〜8%で、多くはプラシーボ効果で痛みや不調は治っているんじゃないかという意見をツイッターで見たりしたからなのです。

身体の声を聞く、身体にブレーキをかけるようなこころの持ちようを変える、そんなことが大切なのかなあと思ったのでした。
とりとめのない話でごめんなさい。


今日は、これでおしまい。

(注1)(注2)…川嵜克哲著「夢の分析 生成する〈私〉の根源」(講談社)を参照しました。
(注3)…橋本典之著「接骨院の先生が実践する 触れずに治すソーラ・ヒーリングメソッド」を参照しました。



posted by ふう at 12:45 | Comment(0) | 研究してみた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月16日

人間の自然治癒の力について

あまり科学的な話じゃありません。おはなし程度にきいてください。

01 偏頭痛がなおった話

わたしには、かつて偏頭痛という持病がありました。
その頭痛は突然襲ってきて、鎮痛剤を飲まないと痛みは絶対におさまりませんでした。
10歳のころにはもう始まっていたでしょうか。30代になってもこの持病には相変わらず悩まされていました。

あるとき、この頭痛には吐き気が伴うな、と思い、もしかして、この頭痛の原因は胃にあるのでは? と気づいたのです。
すると、この偏頭痛がぴたりとおさまったのです。

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02 腹痛が和らいだ話

偏頭痛がなくなったのと入れ代わりで、わたしには腹痛という持病が現れました。
最近多いと聞く「過敏性腸症候群」というのとも違います。しくしくと右の下腹部が痛むのです。
しかも、ときどき激痛になります。あまりにもわたしが痛がるので驚いた家族が救急車を呼んでしまったことがあるくらいです。
病院では「急性胃腸炎」と診断され、根本的な治療はできないと言われました。

あるとき、わたしは男児に多く発症するという「鼠径ヘルニア」の話を耳にします。腸が足の付け根の部分で腹膜からはみでてしまうという病気です。
そこでわたしは、自分に起こる腹痛は、内臓が下に下がって、圧迫された部分が痛くなるんじゃないのかなあ? と思ったのです。
それから、ヨガの足を上に上げるポーズを毎日少しするようになると、この腹痛が和らいだのです。

この腹痛がひどくなるのと連動して、わたしの唇が、右下(痛みのあるほう)に少し下がるという顔のゆがみが生じていたのですが、この顔のゆがみも、原因に気づいた途端に治りました。
わたしは、痛みが和らいだことよりも、顔のゆがみが一瞬で治ったことのほうが衝撃でした。

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03 考えたこと

この経験から、考えられることが2つあります。

1 人は、病気の原因を自分で見つけることができる。
2 人は、病気の原因がわかった途端に、劇的に回復に向かう。

痛みそのものに注目するのじゃなく、その痛みがどこにつながってどこから来ているのかという道筋みたいなものに気づくと、病気がよくなるという感触です。

あやしい話ですよね。でも、これにはいろいろ他の例もありそうですので、調べているところです。

明日につづく ⇒ 人間の自然治癒の力について2

今日は、これでおしまい。
posted by ふう at 20:25 | Comment(0) | 研究してみた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月03日

辻(交差点・丁字路)のふしぎ

わたしの住んでいるところは、丁字路に面しています。
昨年から自宅で仕事をするようになり、滞在時間が増えて気づいたことがあります。
それは、人は、辻(丁字路)に差しかかると、声を出す、ということなのです。また、立ち止まる、ということも起こります。

---------ポイント-------
人は辻(交差点・丁字路)に差しかかると、
1 声を出す
2 立ち止まる
----------------------
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▲わたしの家と丁字路の位置関係

二人で歩いていた人が、丁字路に差しかかると話しはじめたり、ご近所の方の世間話が丁字路で始まったり、子どもが丁字路の道路越しに呼び交わす、ということもしばしばあります。子どもはとくに「わーっ、わーっ」というような意味のない言葉を発することも多いです。
度重なるのがふしぎなので、辻(交差点・丁字路)にかかわることを調べてみました。

●●辻にかかわるあれこれ●●

・辻堂(つじどう)
むかしの街道の辻には、お堂が立てられていました。このお堂は、壁がなく屋根だけあるもので、人が休んだり情報を交換したりしたそうです。つまり、声を出す(話す)、立ち止まる(休む)ということをしていた場所といえます。

・辻占(つじうら)
むかし行われていた占いで、夕方、辻に立って人々の会話を聞いてどんなことが聞こえてきたかという、その内容で吉兆を占うというものです。辻は人だけでなく神さまも通ると考えられていたので、辻で聞く会話は、神のことづてと考えたのだそうです。ここでも、会話をする(声を出す)人、立って聞く(立ち止まる)人がいます。

・辻捕り(つじとり)
平安時代の都では「辻捕り」といって、一人で歩いている見目うるわしい女房(にょうぼう)は、辻でからめとってもかまわない、という無茶苦茶なルールが存在していました(*)。だから、女の人の独り歩きはとても危険とされていました。ここでも、女が立ち止まり、男が声をかける(声を出す)という場面が見えてきます。これはかなり乱暴な話ですが、一般的に平安時代には辻は男女の出会いの場としての役割があったようです。

・辻説法(つじせっぽう)
鎌倉時代、日蓮上人(にちれんしょうにん)は辻で説法を説き、布教活動をしていたといわれています。日蓮上人が声を出す人で、人々は足を止めてそれを聞いていたと思われます。

・辻立ち(つじだち)
政治家の街頭演説のうち、交差点で行うものを「辻立ち」というそうです。ここでは、政治家が演説を行い(声を出す)、人々が聞く(立ち止まる)ということが行われているといえます。

kousaten.JPG

このように、辻の効果を示す例が、たくさんあります。
そして、わたしが日常でそれを現実に耳にしているから、ふしぎです。
ほんとうに、人は辻に差しかかると声を出したり、立ち止まったりするのです。車が来るからとか、人と別れるからとか、そういう理由だけではないように思います。

どうしてこうなるのか、というのはちょっと思いつかないのですが、この効果を利用することはできそうです。
例えば、道をたずねたいとき、アンケートに答えてほしいとき、相手に注意をうながしたいとき、デートに誘うとき、告白するとき。
道が交差している場所で声を出せば、もしかすると、相手は足を止めてあなたの言うことを聞いてくれるかもしれませんよ。

今日は、これでおしまい。

(*)…参考文献:「平安朝の男と女 貴族と庶民の性と愛」服藤早苗著、中公新書P35による
posted by ふう at 08:00 | Comment(0) | 研究してみた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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